ゆふぐれ



ゆふぐれの陽のなかを
三人の児(こ)が
ななめの畑をのぼってゆく
みてゐれば なきたい

八木重吉 詩 無題


哀しみの詩人 重吉にとって
子どもの言葉や動きは
その一つ一つが 神の啓示を受けるような
意味を持っていたのかもしれません
そんな作者の心こそ 私は愛おしくてなりません