なすべきわざ …

みづからをすてて
まづ人につくすといふ
そのひとつをのぞいたなら
切々の詩をつくってゆく
それよりほかになすべきわざをしらない

八木重吉 詩 無題

到底近づけない境地であっても
綴ることで まるで赦しを請うているような
八木重吉の心境を
僅かでも受けとめたいのです