貫ぬく光


はじめに ひかりがありました
ひかりは 哀しかったのです

ひかりは
ありと あらゆるものを
つらぬいて ながれました
あらゆるものに 息を あたえました
にんげんのこころも
ひかりのなかに うまれました
いつまでも いつまでも
かなしかれと 祝福(いわわ)れながら

八木重吉 詩「貫ぬく 光」

かなしみ が存在原点であったような重吉にとっての ひかり
たくさんのひらがなが とても優しく
何度でも書きたい 大好きな詩の一つです