身だしなみ


仏に香花(こうげ)をそなふべし。
草木を植へ、庭を掃除し、水を運び、石を移すべし。
をりをりに足に灸(きゅう)すゆべし。
油濃き魚を食すべからず。
油のものを食ふべからず。常に淡(あわ)きものを食ふべし。
朝寝すべからず。
大食すべからず。
昼寝を長くすべからず。
身に過ぎたることすべからず。
怠るべからず。
ものをかたことにすべからず。
心にものを隠すべからず。
酒を暖めて飲むべし。
髪月代(さかやき)すべし。
手足の爪切るべし。
口そそぎ、楊枝つかふべし。
湯浴(ゆあみ)すべし。
声を出(いだ)すべし。

良寛のうた「身だしなみ」

禅僧でありながら 何ものにもとらわれることなく
読経も座禅も説法もすることがなかったと 読んだ事があります
謙譲と自戒と すべての生命への慈しみに満ちたうたの数々
これからもただ書くということを 続けていきたいと思います
お目通しいただきありがとうございます