たたずむ 春


春は かるく たたずむ
さくらの みだれさく しづけさの あたりに
十四の少女の
ちさい おくれ毛の あたりに
秋よりは ひくい はなやかな そら
ああ けふにして 春のかなしさを あざやかにみる

八木重吉 詩「春」

散歩してみると この急激な寒暖差に桜も躊躇しているかのように感じました
心身のバランスも崩しやすい季節ですね
穏やかでやわらかな陽射しが 少しもの哀しく切なくても
大自然のなかの小さないのちや その息吹きを慈しむ
重吉のことばひとつひとつに 手を当てたい
そんなひとりよがりな筆ペン揮毫です

ありがとうございます